当院では２０２１年８月より脳神経内科の専門外来を開設することとなりました。
外来を担当します阿部包愛（あべかねよし）と申します。
脳神経内科って何？何を診る科なの？とご質問をいただくことがあります。脳神経内科は大まかに言って主に神経難病と言われている脳神経に異常をきたす病気を診ている科です。
神経難病はパーキンソン病や脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、筋委縮性側索硬化症（ALS）、認知症などのまだ現代では根本的な治療方法のない脳神経関連の疾患のことでこれらを抱える患者様の主治医となり内服の調整や症状の緩和をするのが脳神経内科医の役目です。
最近身体が震える、動かしにくい、転ぶことが増えた、力が入らないなど日常生活に不自由を感じることがあればお気軽にご相談いただければ幸いです。もしかしたらそのような疾患の初期症状かもしれません。
2006年のiPS細胞技術の誕生から医学研究はさらに日進月歩の日々で、これを活用した疾患そのものの治療方法の確立が待ち望まれますが人間の体の神秘、特に脳神経領域の謎は深まるばかりです。いわゆる医療ドラマにあるような治せる病気だけを治すのが医療ではなく、残念ながら今はまだ治せない病気から目を反らさず見つめる医療の姿もあります。脳神経内科とはそのような病気の患者様に寄り添う科であると言っても過言ではないでしょう。
病院機能の面からも救急診療のような対応は困難であるため近隣の総合病院と連携しながらの診療となりますが患者様の健やかな日常生活の維持を目標に地域医療に尽力させていただく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。

診療科名：脳神経内科
担当医師：阿部包愛（日本神経学会神経内科専門医）
外来日：毎週水・金曜日　午後１４時～１６時
診療体制：待ち時間を少なくするためにも電話でのご予約をいただけるとスムーズです。